尾崎豊が26歳で亡くなった。
私はその時22歳。
突然のニュースに驚き、ニュースや情報番組を裏番組はビデオで録画しながら1日中観ていた。
いつの間にか尾崎の年齢を追い越し、追い越すどころか父親世代になった私は先日、尾崎豊の息子、尾崎裕哉の歌をはじめて聴いた。
尾崎裕哉の存在は知っていた。
父親と似ていると話題になっていた歌声も、CMで少しだけ聞いたことがある。
ただ、自分から積極的に情報は集めなかった。
いくら似ているからと言って彼は尾崎豊ではないし、似ているからこそ彼には尾崎豊の曲は歌って欲しくない、そんなことでメディアに出て欲しくない。と、強く思っていた。
尾崎豊が好きだった私にとって、彼の存在はとても複雑だった。
でも、この映像に触れてそんな事はどうでも良くなった。
顔や面影が似ているとか、声や歌いかたを似せてるとか言われているようだが、そんなモノマネレベルではない、あの頃の尾崎をこのLive映像に感じた。
尾崎豊の映像でも彼の曲でもないが、そこには間違いなくOZAKIがいた。
あの時に止まってしまった私の中のOZAKIが、あれから24年経って再び動き出した。
尾崎裕哉は今、お父さんが亡くなった歳と同じ26歳。
二十歳になった尾崎豊は10代の頃の曲を歌うのが嫌だったという記事をどこかで読んだことがあるが、尾崎裕哉にもテレビではオリジナルの曲を歌ってほしいなと思うのは、きっと私だけではないと思う。
尾崎豊が作れなかった27歳からの作品を、今のOZAKIの声を、私は尾崎裕哉に期待している。
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