先日、いつものお客さまと久しぶりに塩の話で盛り上がりました。
塩については勉強したつもりでしたが、ずいぶんと忘れていたのでこの機会に復習をしましたφ(.. )
人間が生きていくのに絶対に必要なのが水と塩。
水が無くては生きてられませんが、塩も同じく断ってしまうと人は死んでしまいます。
このことはそれこそ常識の中の常識で誰もが知っています。
だからこそ、日本をはじめ多くの国では、塩は国家の専売品となっていましたし、戦国時代に塩を止めたり、塩を送ったりしたのも「塩は生命の源」だとわかっていたから。
それなのに何故?いつから??塩は悪者扱いされるようになったのでしょうか…。
塩が血圧を上げるというのは、いつ、誰が、何を根拠に言い出したのかをご存知でしょうか??
「生食と人体(一倉定 著)」では3人のアメリカ人科学者の研究に着目しています。
一人目。
1904年にはじめて「高血圧に減塩療法を行って効果があった」というレポートを発表したのがアメリカのボンジャド博士。
しかしこのレポートはあまり問題にされませんでした。
二人目。
戦後に日本の都道府県別食塩摂取量と高血圧の発生率を調査したダール博士。
「高血圧は塩分のとり過ぎが原因」という発表をしましたがこれも早とちりで、後に行われた詳しい調査によって完全に否定されています。
そして3人目。
ネズミを使った実験で有名なメーネリー博士。
ネズミ10匹に通常の20倍の食塩を加えたものを食べさせ、食べものだけでなく飲む水にも1%の食塩を加え、徹底してネズミに塩を摂らせるせる実験で、6ヶ月後に10匹のうち4匹が高血圧になったという、「塩=高血圧」説の起源となるレポートを発表。
この実験は大きな反響を呼び、それ以来、塩は高血圧の原因として敬遠される事になります。
「生食と人体」の著者は疑問を投げ掛けます。
いくらネズミとはいえ、通常の20倍の塩を毎日とり続ける事は可能なのか?
日本人の塩の平均摂取量を10gだとすると、毎日200gを6ヶ月とり続けることになる。
人間だったら一日ですら受けつける事ができない多量な塩を6ヶ月も食べ続けた残りの6匹はどうだったのか?
もしそれで平常血圧を保っていたとしたら、そちらの方がより重要な事実ではないのか?
また、ネズミが通常の20倍の塩分をとり続けられる動物だというなら、それはそれで人間には参考にならないデタラメな実験だったのではないか…と。
この実験の結果、日本人はたった4匹のネズミによって「生命の源」である塩を「悪」にしました。
『一犬が虚に吠えて万犬がそれを伝えた』とこの本では表現していますが、ホント、私もその通りだと思います。
長くなってしまったので今日はここまでにします。
次回、この続きを書きます(^_-)
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